いやね、クソなSESがたくさんある、というのは知っているよ。だから「実体験は反論にならない」なんてことは言わない。だけど、まともなSESもあるよ、ということを「実体験は反論にならない」なんて言うのであれば永久に話は平行線だよね。そりゃ平行線だよ住んでる世界違うし。いや、同じなんだけど、現場が違えば世界は違うのね。
なんでこんなことになるのかっていうとわりかしわかりやすい話としては、よいSESってのはWin-Winの関係で仕事が成り立っているわけだから、そう簡単に人(というか会社ね)が入れ替わらないので、良い現場をたくさん持っている会社に集中しがち、という問題がある。だから、クソみたいなSESにはそういう案件でも取らなきゃならない会社が行きがちだし、そういう会社は採用もきついので結果としてLose-Loseみたいな関係になっているよね。
こういう2極化をしているときに、俺がこうだお前はどうだみたいな話はあまり意味がないわけだけど、少なくとも「すべてのSESはクソである」という命題だけは「そうでも無いSESがそれなりのボリュームで存在する」ということで否定出来ないといけない。まあ命題が「すべての」だったら単一事例でも否定できるわけだが、大抵の、でも否定できるとは「思う」ね。それ以上のことを言うには統計が必要だ。
これを生存バイアスというのもおかしくて、Win-Winの関係を作れるかどうかというのは仕事の作り方であり、会社の実力なわけで、そこに差があるのは否定出来ないわけじゃない。
まともなSESもあるよ、と言っている人は、横目でヤバイ現場を見てきている人がほとんだと思う。