ずーっと昔、PRIMEQUESTを売り出すときに「メインフレームのハードウェアは新規開発しないしもう10年もしたら売らなくなるからメインフレームの信頼性の部分を頑張ってIAサーバに盛り込んだの出すからよろしく」って言ってたじゃん富士通さん、って話なんだけどなあ。いったい富士通メインフレームのユーザー（それなりにでかい会社だよね）で今どき慌ててる会社なんてあるの？
そもそも、メインフレームのメイン顧客であるところの金融機関だってNTTデータの共同センター（MEJARとか）の更改では富士通メインフレーム止めるためのアクション取ってたりとか、普通でしょ、と思うんだよなあ。
ところで、ちょいちょいこの話で「IBMのメインフレームに移行すれば」って言う人いるんだけど、富士通のメインフレームがメインで使っているDBはAIM/DBでネットワーク型、移行先であるIBMのDBはIMS/DB（階層型）かDB2（RDB）になるのでそれだけでも辛い。当然トランザクションシステムの部分も互換性あるようでないし、通信プロトコルだってSNAとFNA、だいたい一緒だけどこの場合のだいたい一緒は完全に別と言っても過言ではないし、おそらく端末系も全滅（まあがっつりGWみたいなの使っていて外側はほぼオープンになっていれば逃げられるかも）。
なので、今更高い金払ってIBMのメインフレーム買って乗り換えるというのはまあ現実的ではないよね。
まあでもこれまでそこの脱却に投資できなかった会社はようは設備が更新できず古い機械で操業している工場みたいなものだよね（工場みたいに見た目上ブツを生み出さないことで軽視されがちだが）。工場の設備が刷新できず潰れる会社と同様、ここに投資できないならシステムの故障とともに会社潰れるしかないってだけだよ。
