novtanの日常

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山田悠介が人気?結構なことじゃないですか

山田悠介。リアル鬼ごっこしかしらない。小説の体を成していないとか日本語が酷いとかめちゃめちゃな言われようですけどね、僕昔某ハードボイルド作家(最近すっかり中国史捏造…失礼ファンタジーw作家になった人ではない、念のため)のデビュー作シリーズを読んであまりの日本語のアレさに「編集は何をやっているんだ!ここに編集を呼べ!」って海原雄山っぽくなっちゃったことありましたからね、作家を育てるのは読者でもあるわけなので、それで満足している読者がいればそうなるよなって話ではありますね。

中高生の「好きな作家」断トツ1位 山田悠介の人気の理由〈AERA〉 (dot.) - Yahoo!ニュース

そういう意味で、山田悠介なんて僕は読む気になれないし、アレを「中高生向け」としてあの文章で売り出す出版社の志というか文化に対する気組みみたいなものはなんとかなんねーのかなと思わなくもありませんけど、でも中高生側には問題ないでしょ。僕だって中高生の時って「小説の体を成していない」ディックのクソみたいな長編を「チョーおもしれー」って読んでだけどね。まあ今読んでも別の意味で面白いんだけど、ちょっときついかなw読みやすい、が基準ではなかったけど。

「山田悠介の作品は、ロール・プレーイング・ゲームで遊んでいるみたいな展開の速さで楽しいんです」(知子さん)

まあここに断絶を感じるというか、RPGって展開の早さが売りじゃないだろwwというか速さなのか…

ともあれ、ここでゲームと比べられるのは象徴的な話で、僕達が中高生の頃って物語としてどうなのっていうレベルのクソみたいなテキストのゲームたくさんしていたわけじゃないですか。もちろん素晴らしい物もいっぱいあったけどね。漫画だって物語だけを抽出したらクズみたいな話ばっかりじゃないですか。某肉とか…好きだったけど…

単に物語を伝達するためのものとして考えた時、小説っていう形態は漫画、アニメ、ゲームにあるような演出の要素が一切削ぎ落とされたものになるので、クソさが目立ちやすい形式ではあると思うし、そのフォーマットにおいてアレがクズみたいなものであることには異論はないんだけど、プロットを作家性と捉えると(少年漫画並に破綻しているとはいえ)それなりのものはあるんじゃないかな(一作しか読んでないけどな)。漫画とかゲームとかを「くだらない」って批判されて怒ったことのある人はこういうのには寛容であるべきだとは思ったりします。

変に「ジュブナイル」じゃないところがいわゆる「本好き」以外に受けるファクターかもしれないし(ほら、中学生が背伸びしてヤンマガとか読む感じ)、「小説って案外面白いじゃん」のスタート地点にはなるだろうし、大人になってエンタメ系ベストセラーを支える一つの柱になってくれるんじゃないかな、こういう読者は。

まあ高校生になったら架空の小説にさらに架空の人物を足して現実の歴史と人物にごちゃ混ぜにした中国時代ハードボイルド小説くらいは読んで世界史の授業で混乱してほしいものですけどね。