novtanの日常

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マックの味って本当に落ちてるの?

マクドナルドの衰退と吉野家 - Togetterまとめの件。

そういえばマック半年くらい朝しか行ってない。朝も2ヶ月位行ってないな…

興味深いのは、Made For Youがコストダウンのための結果的改悪だったけどキッチンがじわじわと改悪されてしまったのでいまさら元に戻せない、という話。逆に少しずつよく戻せないものかと思うんですけど、それ以前に「マックってそんなにまずくなったのか」ということについて考えてみたい。

なんどか述べているけど、ハンバーガーっていう食べ物自体はかつてはプレミアム感(非日常感といったほうが近いか)があったのだけど、長い時間を掛けて極一般的な食べ物に変化していった。その中心はもちろんマクドナルドであり、常にそのカウンターとして「ちょっと良さげ」なモス(やフレッシュネス)が存在していたし、方向性ではマックと近しいが規模という意味では全然弱小なロッテリアは早々に本丸のハンバーガーにだけはプレミアム感を出すような推し進め方をしていた。

なので、2000年代のマックにはすでに「安くてそこそこ」の価値しか残ってなかったんだと思うし、その「そこそこ」が改悪されてもあんまり目立たないという意味では、必ずしもこれは改悪ではなかったんだと思う。つまり、ゴールと設定されたクオリティーが元々低すぎた。

だから、マックはMFYによって不味くなった、のではなくて、工夫の余地を失っただけなんだと思う。


そして、そこが競争力にとっては致命的なんだろうね。

僕は最初のBig Americaのシリーズなんかは好きだったし、時期的にはMFYは完成していた時期だろうし実際のところやればできんじゃないかなーって思っているんだけどね。

どうせ客も少なくなっているのであれば、マニュアルに沿ったクルーの効率化ではリソースが余るんじゃないかと思うし、そういうところを利用してもう一度「丁寧に」やっていくことを考えたほうがいいんじゃないかなあ。

最近の季節商品なんて、挟むもの増やして単価上げるというイジマしい感じだけど別にそれで?みたいなものが多いし、作ってる方も「少ない労力で、効率よく」なんていうスローガンでも設定させられてるんじゃないかと思うんだけど、外食業界ってやっぱり「より美味しいものを届けたい」みたいな気持ちが先行しないと見透かされると思うんだよな。美味しいものを作ろうとしたチャレンジが失敗したことには多少寛容にもなれるんだけど、安く、より安く、全ては収益のために、みたいなのが見えた瞬間取り返しがつかないことになるし、最近のマックがよくないのは本当にその辺しか見えてこないことなんだと思うんだよね。