novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

再委託は丸投げじゃないんだけど…

何かと取り沙汰されている「再委託」ですが、単なる中抜き、電通丸儲け、みたいに言っている人が多くてちょっと困惑している。もちろん今回の件がそうである可能性は無きにしもあらずなんだけど、一般的な話としての再委託が悪いみたいになっているのはちょっと変だよね、と思う。というか、エンドとのところにいる仕事以外をしている人はみんなわかっていると思うんだけど。

規模がでかい仕事になればなるほど、「やりきる力のある元請けにその社員のみでやることを条件で一括発注」を受けられる会社なんて世の中に存在しなくなるし、じゃあ適正なサイズに分割して発注し、発注側でコントロールする、となると発注側の体制は肥大する一方でコントロールが難しくなる。ましてや発注側は発注したい仕事そのもののプロではないことが多いわけで。だから、力のある会社に一括で発注し、再委託もありで仕事をしてもらうわけだ。受注した元請けは成果に責任を持たなければならないし、仕事だからその責任に比例した利益を得るべきではある。だから、10%を「抜く」というのは元請けのコストとしてはむしろ割合が低いほうだし、丸投げノー管理だとリスクが高すぎる一方で社員を張るコスト残ってるのってくらいの話になる。

もっとも、その受注金額がウン百億で責任もリスクも相対的に少ない、となると抜きすぎって見られても仕方がない気はする。ともあれ、この手の仕事を「請ける力がある」というのはいつかことが起きて利益をガバっと吐き出さなければならないリスクとどう向き合って仕事の単価を決めるか、みたいな話がどうしてもついてまわるよね。

そういった仕事の構造において、やはり元請けの力というものは大したもので…えーと…記憶が混濁…

ケース1

元請けベンダーの優秀なプロパー社員がかっちりとした計画とその管理を行っているもとでスキルの高い再委託先が計画通りのスケジュールと品質で成果物を仕上げ大変良くできました!

ケース2

あ、リーダーさん、よろしくおねがいします!(名刺交換)。あれ?元請けベンダーさんじゃないんですか?はあ、PMと懇意にしていて頼まれたと、PMの方は?月イチに視察に来るだけ?現場お気楽ですねwww
(3ヶ月後)
クソっどうなってるんだ!発注元の要求仕様は出鱈目だし、リーダーはいつの間にか逃亡したし、体制強化で元請けベンダーが送り込んできたの新人じゃねーか!

………
……



なんで後者のケースの仕事を受け続ける会社が存在するのか理解できませんねえ。

内心の自由なるもの

公言することは内心じゃないんだけど、それを「俺がそう思うことは自由だー」ってウェブで叫ぶ人の気持はわからん。

かといって、その内心は徹底的に隠し通さなきゃいけないものかと言うと、そうでもなくて、そういう内心を持っている、だけどTPOを弁えてしかそれを公表はしないし、その内心が反社会的な側面を含んでいたらそれを実行することはない、というのが大半の人間の倫理だと思うわけだ。じゃあTPOってなんなのって言ったらそりゃ差別への抗弁であったり、あらぬ疑いをかけられたときの弁護だったり、そういうことだよね。レイプ願望あって誰でもいいからレイプしてーと実名で叫んでるやつがいたらそれは忌避されるべきだし、下手すりゃ防衛行動の的になるだろうけど、近所で小学生が誘拐されて怪しいと目をつけられてロリ趣味の性癖を暴露されてお前犯人だろと言われて抗弁するために内心を暴露する、とかは悪いのか?悪くないよな?

でも、現実の問題として、ウェブには本気か嘘かわからないようなことを平気で発言する匿名…下手すりゃ実名…のバカはいるし、そういうバカが「これは内心だから!実際にはやらないから!」って言ったところで周りの不安が解消されるわけではない。内心の自由の敵は周囲の不安なわけだ。あいつ何考えているかわからない、という不安を払拭するために内心をすべて暴露するというのはそれはそれでおかしな話ではあるから、結局の所処世術に長けてない人間が内心の自由を必要とする秘密を抱えるというのは非常に不安定な人間を形作ってしまうのかもしれない。

この話は、コミュニティーと人間関係の話だ。本質的な話として、内心の自由はそのコミュニティーの平和を守るためではなく、国家権力が思想統制を行うことや、内心を理由に罪を着せる(でっち上げすらできる)ことに抗弁するためにあると言ってよいだろう。なので、内心の自由を過度に主張した結果、コミュニティーから爪弾きにされたとしてもそれは社会という機能からするとなんの不思議もない。これは端的に言うと差別ではあるし、(いわれなき)恐怖による排除であるけれども、つまるところ、コミュニケーションの問題であり、依然として社会はコミュニケーション不全に厳しく、かつ、その強弱は極めて恣意的に決定されている(突き詰めて言うとそれが倫理なのかもしれないが…)。

シンプルな話として、ウェブは内心を暴露する場として向いてません。そういうこと。

こいつ使えないから始まる異世界生活

はじまりません。

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ただ、私の実績として、絶望的な状態だった人が、ある程度普通の仕事ができるようになるまではきました。

はい。今このご時世で苦しいのは「現場に適応し、できることだけできるようになった」人を現場から外せないことなんだよなああああああ。

集中と選択で現場から引き上げようと思うと、「じゃあその現場にいた人他に何できるの?」と必ず問われます。うん、また5年かけてルーチン覚え直しなんだ。ごめんね。と言えれば良いんだけど言えませんよねえ…
なんだったらそのお客さんには評価されてるんだから置いてっちゃえよって思わなくもないけど、お客さんとしても「いつでもさよならしていいからこその評価」だったりするんだよねえ。

エンジニアが現場を変わるときって、「あ、異世界転生しちゃった…言葉も通じない…どうしよう…」なのか「異世界転生しちゃった…あれ、この世界の魔法はレベルが低いぞ俺天下取れるんじゃ?」なのかでだいぶ違いますよねえ…本当はどこの世界に行ってもゴブリンくらいは倒せる力を「仕事ができる」と言いたいんだけど、たまたま耕す畑があったから畑耕しててました、な人を異世界に転生させたらブラック神様だよねえ…