インフルエンザのときから同根の問題を抱えている日本の企業文化をなんとかしてこなかったツケ、といってしまえばそれまでな気もするのですが。
「でないこと」を証明するといってもいわゆる悪魔の証明ではない、とは思うものの、現実の問題として「形式的に診断をもらう」ことと「コロナでないことを証明する」の差異はメチャメチャデカイので、真面目に考えているのであれば「ちょっと受診して検査してこい」で済むわけないじゃないですか。この件に関しては「絶対に感染していてはいけないという仕事もあるんです」みたいな話が流布されたけれども、それであればなおさら「PCR検査をする」ではダメで、「2週間隔離する」の方がだいぶマシだよね。遠洋マグロ漁船に乗り込む人は指定の隔離場所で2週間OKを確認した後専用の交通手段で誰とも接触することなく乗り込む、とかさ。それが無理ならそもそも感染しないことを前提に行う業務は無理ですよって話で。
だから、この話ってインフルエンザのときもあった「責任逃れのための形式的なチェック」を求めていると考えてよいでしょう。本来の危機意識とはかけ離れたところで行われていることだし、それを求めることが公共の利益を損ねている、となると企業のCSR的側面から言っても、まともな企業とは言えないよね。まだ、熱が出るまでは通常通り出社、出たら自宅待機、の方が理にかなっているし会社の存続可能性も上がる。現状の検査が逼迫している状況で現実的にこんな運用はされないと思うけど、仮に某楽天の某キットを企業として「個人に配布」して、その結果を持って判断、とかやった挙げ句その会社でコロナ蔓延したら、まあ、社会的に終了するわなその会社。
