novtanの日常

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「次」が指す日本語の問題

togetter.com

およそこの問題は仮にDを選んだ人もよくよく聞けば「あ、そうだよねやっぱり」と思う話なんじゃないかと思っていて、新しい用法が出来たとか意味を取り違えているかとかではなく、うっかり問題誤認、だとは思うんですよ。

というのも、「次」「高い」というワードだけでうっかり「カウントアップしていく数字の次」という風に捉えちゃったと思うんですよ。

日本語の「次」、という言葉は何かを評価した結果、~に次ぐもの(次点)という意味で使うことが多いと思いますが、集団があり、向きが発生した場合は必ずしも評価を表すのではなく、並んでいるものの順序を表すことになりますよね。これも厳密に言うとまだ原義から外れてはいないんですが、例えば電車に例えると、(次の電車問題ってのもありましたが)乗ってない人が電車を待っている状態の次の電車というのは「後ろ」のことを指しますし、電車に乗っている人が「次の駅」というと時制的には未来(後ろ)を指す一方で、方向としては前を指す場合がありますよね。プログラムで言うところのリスト構造の「next()」で言えば、リストの次の項目(後ろ)の項目を指す一方で、リスト自体は照準にソートされていたり降順にソートされていたり、ソートされていなかったりするので、プログラムの制御上の「次」と、処理要件としての「次」は必ずしも評価とは合致しないものになりますよね。

言い換えると、ソート順と順列の向きについての誤認、というのが次に高い人問題の本質なのではないかと思います。意味が違ったのではなく。設問が順列づくりに誘導的、というのも要素として大きいんじゃないかと思います。だから、今回Dを選んだ人が日常的に次の意味を転倒して使っているとはあまり思えないし、理由を述べているのを読んでも順列の意識が高いですよね。その事自体はそんなに変な感覚ではないと思っています。