大体の出来事においては人間ってそんなものだよね。
難民の件にしたって、日本は受け入れるべき、でも自分の隣人にはなってほしくないし税金も上がってほしくないし仕事は奪われる訳にはいかない。これは矛盾しているようにみえるかもしれないけど、ミクロとマクロで結論が違うことなんてのは山ほどあることだ。
だから、みんなべき論と現実論では180度違うことを平気で言ってしまう。
でもこれは実際に難しい話だよ。
ここで大事なのは原則論ってのが倫理という名の論理に基いていること。頭ではわかっているけど納得出来ないとか、そうしなければならないけどそれに伴うリスクを選択することが難しいとか、そういう話。難民受け入れるべしっていう原則論の部分が一足飛びで難民受け入れるべしという現実の行動に繋がってしまうのであれば、現実の問題を盾に反対するサイドが強くなるのはある程度自然の摂理と言っても良いよね。
原則論の次には「どうやったら受け入れることが出来るか考えよう」が本来は必要なんだけど、そこに真面目に取り組むことは難しいからトップダウンの話になると反発が起きる、というのは仕方ない。
今まで直面してこなかった問題にどうしても直面せざるを得ない時に、単なる原則論の声がでかいのは結果として相互理解にはつながらないと思っていますが、さてどうしたものかね。
