novtanの日常

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ヘイト本サイン会の中止圧力は言論の自由を阻害するのものなのか

非難轟々になった結果としてイベントは中止になった模様。
元の告知Tweetが消えているのでブクマ。

b.hatena.ne.jp

んでさ、ちょうど年末に渦中の青林堂が取材されてるんだけどさ。

「憲法21条では、言論、表現、出版の自由が認められています。うちのような本も出版されて左翼の本も出版されていて、読んだ上で論争が行われているのが正常な社会なのではないでしょうか。先日、ジュンク堂渋谷店で民主主義について考える本のフェアが批判されて中止になる事件がありましたよね。うちの本とSEALDs系の本を並べるフェアなんかもあってよいと思います。どちらが売れるでしょうか」

もう『ガロ』とは時代が違う──『はすみとしこの世界』を機に青林堂サイドが語った「ヘイト出版社」呼ばわりされた1年間 (おたぽる) - Yahoo!ニュース

なんてことをね、言うわけです。特に最後のヒトコトね。

出版社も商売だから売れないとお話にならないのはわかるし、これが出版されるということは非難を浴びることは大前提としても誰も差し止められないこと(取り敢えず今はね)だし、書店が置くか置かないかも自由なんだけど、この論で行くと書店が購買者の支持を失うから置かない、と選択しても文句は言えないんですよ。
結果として金の力が有利に働くという部分はあるかもしれないけど、それでも倫理に照らしておかしな本が公然と立ち並ぶどころかその著者をもてはやすような動きをすることに読者がネガティブな反応を示すと言うのはそれこそ正常なことだし、読んだ上での論争なんて言うのはほぼ無駄なコストを購買者に払わすような話だし、いずれにしても他者の権利を否定することに踏み込んだ出版物の取扱には慎重になるべき、という話が言論封殺を行っているとは全く思わないけどね。

公然とヘイトを支持したら同量のカウンターを引き受けるというのはある意味当然の話であって、これが政府の手ではなく民衆の手で行われるというのはまさに自由の結果だと思うんだけどね。
ただ、気をつけておくべきなのは、こういった話はすぐエスカレートして、ある意味で権力が行うものよりも過激になりがちってところ。そういう意味では直接的な嫌がらせをしたり出版差し止めとかを求めるのは流石にやり過ぎだろうし、せいぜいこういったサイン会みたいなものに抗議したり、不買をしたり、それこそ読んで完全論破したりというくらいがちょうどよいと思う。