novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

コンクールに出る目的で吹奏楽部をやっちゃいかんの?

togetter.com

僕自身は、「コンクールそのものが目的」で楽器を吹いているわけではないし、高校の時の吹奏楽部なんてコンクールになんて出ないで秋のいわゆる文化祭に向けての活動に命を賭けていたものだけど(よく、コンクールに向けての練習のきつさや非情さに伴い吹奏楽が嫌になる人の話は聞くけど、我々の単なる1行事に青春を賭けるってのも嫌がる人はいたわけでさ)、じゃあ、その本番がなくなってしまったら部活に行く意味を見いだせるかと言うと、少なくとも当時はちょっと危なかっただろうね。そういった経験を今の中高生は3月の演奏会等で味わっているわけで、かわいそうだ。

で、大学では吹奏楽ではなかったけど、大会に出て優勝を目指す(というのは若干語弊があって、いい演奏したら優勝できるよね、と思っていたわけだがそれはそれでそこまで行けば優勝できるレベルまで高みを目指していたという意味では別に優勝を目指しているのと変わらんのである)サークルで結果を出す活動をしていたわけだ。当然、その大会がなくなったらモチベ急降下だと思うぜ。

もっとも、もはや僕自身が音楽を演奏する側として楽しむところから離脱することは身体的な不具合がない限りはありえないところまでたどり着いちゃっているから、これをきっかけに楽器をやめまーすということには絶対ならない。けれども、子供ができて楽器をやめた人もいれば、経済的な事情で楽器をやめた人もいれば、高みを継続できなくて楽器をやめた人もいる。「一生の趣味にできるんだから楽しもうぜ」というのは一般論としては正しいけれども、それなりの金と労力がかかる活動をずっと続けることを「求める」のはお門違いだろうと思う。高校の部活だったら学校の楽器(特にバスーンとかさ)があってかろうじて続けられるけど、それ以降は楽器買えないしなって人もいるわけだわ。

だから、僕は高校のコンクールで金賞を取って燃え尽きるために部活をやっている人を、愚かだとは思わないし、馬鹿にすることはできない。

部活の歪みっていうのはそういう本人の意志とかと関係ないところに存在することがほとんどだし、音楽の楽しさを学ぶのが良い部活みたいな風潮も強いけど、一方でヌルい環境で教えられる「楽しみ」ってのは限界があるんだよ。部員のやる気が強ければ強いほど、上を目指したほうが楽しいに決まっているし、それで楽しめない人の受け皿があまりないのが日本のクラシック界の最大の問題だわな。

でも、ヤマハの音楽教室みたいなところで社会人になってからサックスはじめましたーみたいな人が楽しそうにビッグバンドの本番とかやっているとまだまだ可能性はあるなとは思ったりする。