これのことね。
もう現状から言うとタイトルからして破綻しているというふうに考えるべきだと思っているのだけど、今の世界において「安全圏」というのは存在しないし、特異的な危険地帯としての医療現場がある、という認識でいるべきだと思う。
その状況下で、医療現場の外部(安全圏ではなくね)にいる我々としてはもはや医療従事者が頑張って働けるような支援くらいしかないわけだ。つまり、不要不急の外出をせず、軽症で病院に行かず、疲れて帰ってきた人を暖かく(決して「汚いもの」としてみず)迎え入れ、しかしながら、接触は控える、という一般的なコミュニケーションの常識とはかなり外れた形で励まさなければならないわけだ。
そういった中で「便乗して人気集めやがって」みたいな気持ちになるのは当然わかるし、平時だったらもうちょっといろんな形の議論もできると思うんだけど、この状況ではそれに励まされている人もいる、という事実のほうが大事かもしれない。
医療従事者のほうが限界に近い結果としてこういう声が上がってきているのではないかと危惧すべき状況であって、絵かきを責めている場合ではないんだよな。もちろん、内容が誤っているのであればこの状況下では致命的な場合もあるから、そういうのは積極的にやっつけていくべき。情報を発信する側も、受け取る側も、リソースが極端に少なくなっている現状においては正しいのは何かを見極めることと、自分自身の問題を回避することに全力を挙げつつ、身の回りの大変な人たちへの精神的なケアをできるだけの範囲でできるだけやっていくしかないんだよね。