novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

全員の意志を実現はできないけど

本件、基本的な事項のまとめとしては以下のエントリが冷静だと思う。

kamiyakenkyujo.hatenablog.com

この話については、明確な答えは出しづらい。というか、白黒つけるのであれば白であることは(現状の社会通念上)ほぼ間違いないと思うんだけど、それは別にゴールではないんだよね。

で、この、現状の社会通念というやつがやっかいな代物で、わいせつ物の事件においても、ヘイトスピーチの事件においてもそうだけど、ある程度の判断基準になっていて、これは憲法ができた直後から今に至る社会の中で大きく変容しているよね。

どういった表現なら社会的に許容されるか、という問題については今までも多くの議論が起きて、多くの判断が下され、長い時間をかけて変容してきているけれども、現時点で白であっても、声を上げるというのは良いと思うわけですね。ただ、この話は表現の自由への制約という文脈とは違うと思っていて、公共空間にどういう文脈で何を提示するのかが相応しいのかの問題でしかないはずなんだよな。だから、これを表現の自由に対する挑戦として話をしている人はどっちの側でもちょっと戦線を広げ過ぎなんじゃないかなと思う。

最初の環境型セクハラという問題提起もそういう意味でちょっと急進的過ぎるのではないかと思う。もっとも、急進的過ぎる事自体が悪いことではなくて、批判や議論を巻き起こすには良いことなのかも。だけど、その論点に固執してその論点で勝敗をはっきりさせようとする人たちはそんなあっさり社会が受け入れてくれることを期待してはいかんと思うよ。

こういったものに対する議論ってのは価値観に基づく部分が多分にあるし、議論そのものが社会を変えることは難しいけど、物事が整理されて運動につながっていくようなことがあればよいし、そのための土台として重要だよね。勝った負けたの話になってしまうのはどうしようもないところはあるけれども。