novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

2023年1Qに喰ったラーメン

なんだかんだで新年に宿題をこなした感があります。閉店しちゃった店は省略。

高額ラーメン屋は味玉をなんとかしようぜ

ラーメン屋の客単価が上がらない原因ってのはラーメン屋だからだ、という根本的な問題を覆すのってやっぱり結構難しいと思っている。
とはいえ、素材とトッピングに付加価値をつけて1500~2000円くらいでも客が入ってくれるラーメン屋もポチポチ生まれているよね。そういう方向性に行く場合に一つ見直してほしいのは「味玉」の存在なんだよなあ。
もうラーメンのトッピングといえば、というレベルで定着しちゃっているからなんともかんともだけど、安直に利益を生む存在としての味玉がラーメンの味やボリューム感のバランスの根幹を占めてしまっているのはやっぱりまずいだろ、と思うんだよなあ。いくらこだわりの卵で云々としても、意識高い系ラーメン(いい意味でね)のトッピングとしての味玉は繊細な味わいを崩壊させることはあっても高めることはないんだと思っている。
とはいえ、ラーメンと言えば味玉でしょうってのは客の側もそう思っていたりしてアレなんだけど、よく考えたら(スタンダードな)二郎に味玉トッピングはないので、個性を高めていく場合においては味玉はやっぱり足かせなのでは。
せめて「特製」に味玉が入ってしまう風潮はやめてほしいというか、単なるお得なトッピングではなく、お店の考えるこのラーメンに最もふさわしいトッピング群のことを特製としてほしいんだよね。

それはそれとして値段の問題について

繰り返しになるけど、ラーメン屋がラーメン屋である以上、客単価については頭打ちになると思う。これは仮に3000円のラーメン屋が登場しても、中央値が一気に跳ね上がらない、ということね。とんかつ屋とかわかりやすいけど、800~1200円くらいが単価のチェーン系のとんかつ屋と、1500~4000円くらいが目安の独立系とんかつ屋の「数のバランス」を見ればわかる。世の中にあるラーメン屋の数を考えると大半のラーメン屋が前者の価格帯をターゲットにせざるをえないだろうね。
もちろん、インフレ分が上がっていくのは別の話。
引き合いに出すのは変な話ではあるけど、原価で言うとそっちのほうが安くね?って思うパスタ屋の方が単価高かったりするのはやっぱりフォーマットの問題はでかいんだと思う一方で、ラーメン屋、という枠で勝負せざるをえない事自体は大変だよねって思う。じゃあ仮にラーメン居酒屋ってしたとして、単価と回転率考えるとやっぱりなあ。そういう意味では回転率悪くて1500円と回転率良くて1000円ってどっちもひっきりなしに客が来るなら後者のほうが儲かるのでは、と思わなくもないし、そのあたりはその道のプロの人がちゃんと考えてるんだと思ってはいます。

というわけで本題

池袋 狸穴
超久しぶりに再訪。かつては濃厚系超盛つけ麺の店として名を馳せたもので、未だに結構行列している。
が、まあなんというか、よく言えばちょっと下のレベルで無難に落ち着いちゃっている感じ…うん、わざわざボクがいかなくてもいいかな、とはなりました。



江古田 我道
最近出来た店。シンプルに豚骨+鶏で勝負って感じ。個人的にはまだこなれてないのかな、という印象を受けたものの、方向性は明確なので洗練させていけばだいぶ良くなりそう。期待。



高円寺 DRIED SARDIN BROTHERS
出来た当初食ったとき濃厚煮干し系って言ってもどうなるもんでもないことがあるんだなと思ったんだけど、2年位?たってこなれてきたのか知らんけどだいぶ最初に食ったときより旨くなっている印象があるね。
場所は良いのでやっていけたのかもしれないけど、ちゃんと継続できていると良いことはあるんだろう。とても良いことです。



野方 ご恩
去年からのマイベストラーメン屋の座を譲っていないご恩。写真が悪いのは勘弁。とにかく好みに刺さりまくっているので何を食ってもうまい。




上井草 麟子鳳雛
麺壁九年の支店?ですけど、方向性はそれほど変わらず。ハイクオリティなので、西武新宿線沿線はよいですね。2枚目はカルボナーラ和え玉。まあ特に言うことはないです。



池尻 麺屋 和利道
結構長くやっているお店に初来訪。なんだけど、なんだろう、過去に流行ったつけ麺がコンパクトにまとまった、という印象を受けましたね…クオリティはちゃんとあるんだけど、新しい感動はないというか。これはお店が悪いわけではないんだけど、個々が独立した店であることが多いラーメン屋において「ああ、この味ね」みたいな枠組みはどうしても出来てしまうので、食べに行く側としてはカテゴライズがもうちょっとだけ出来ていれば余計なところにいかなくて済む(住んでいる地域で行き分ければ良い)という感じにはなるかなあ。





経堂 時は麺なり
最近はやっている「INGS系」のお店。鈴蘭が有名なところね。これ、「クローズ」からお店の名前を取っているらしい。たしかに「はやし田(林田)」「鳳仙花」等…なるほどね。
無難な味がします。少なくともなんとか商店系よりは好感が持てる(暑苦しくない)。この無難さは悪いことではなくて、ラーメンって食い物はハードルが上がりすぎるとよろしくないので、流行った店の良いところを抽出してそこそこの値段と納得のクオリティで提供してくれる店が一番業界に貢献していると思うわけですよ。そういう意味でこの系列はとても良いかと思います。
(本家より美味しくない…は本家側のクオリティによるからなんともだけど…上に値段がだいぶ高い某黄色い看板の店よりよっぽど真っ当ですね)



荻窪 麺家龍
りゅうではなくりょうらしい。店の名前でわかるとおり、家系。いわくつきのテナント(と言ってよいのか微妙だけど、前の店とかなあ…)にさっそうと現れ、いきなり行列しているお店。オーソドックスな家系で、およそ荻窪っぽくない感じはありますが(まあそういう店も最近多い)家系好きなら選択肢に挙げて良いかもな、というくらいはよい家系ラーメンでした。



水天宮前 西北拉麺
仕事関係でこっちにいかなくなって久しかったですがコロナの制約もだいぶ緩和されて来ることが増えたので満を持して再訪。コロナ禍を乗り越え行列のできる人気店として元気にやってて嬉しい。久々なのでスタンダードな拌麺を食べましたが相変わらず美味い。まあいわゆるラーメン屋のラーメンとは違うので特別枠な感じですが、ボクは大好きです。



下井草 RAMEN TORICO
色々選択肢がないタイミングで空いているところを探していった感じですが、まあまあ。わざわざ来訪するにはちょっとインパクト不足かな、と思わなくもないですが、普段使いとしてはこのくらいがよいかなというポジションなので、通りすがりの選択肢にはなりそう。
こういう「地元なら行くんだけど」系のお店は評価が難しい…



浜松町(大門) 忍八
ここも久々の来訪です。限定のタンメン?中華屋のタンメンぽくってとても良かった。けどここの基本のラーメンのことを忘れてしまったので近々に普通のメニューを食べに行こうかな



下井草 中華蕎麦 はる
ここはだいぶ宿題になっていた。チャリで通る程度の近所ではあるものの、ここを通る時はだいたい時間がなくて並べないくらいのタイミングが多かったので、ようやくいいタイミングにいけた。味は期待違わぬ高品位なガッツリ鶏の旨味が来るけどすっきり系。これ系が全盛期を迎える今、類似の味はどこでも食べれると言っても過言ではないけど、先見の明があったってことかな。味の確認ができたので良し。またタイミングがあれば。



町屋 にじゅうぶんのいち
えーと…高いです…初来訪だけど、数年前からもだいぶ値上がりしてるっぽい。そしてソロの女性客が結構いる…行列ってほど人いなかったけどなかなか進まない…(これは女性客が多いから、ではないけど)。
確かに値段相応の味はするんだけど、これがわざわざここまで食べに来る付加価値か、と言われると微妙な気がします。この手の高額ハイクオリティな店こそ、余計な費用(主に交通費)がかからない地元で食べたいわ。
あ、味は隅から隅まで行き届いてて美味しいです。



立石 純
シンフォニーヒルズに用事があり、その前に腹ごしらえ、と。ちょっとすっきり系っぽかったので本当は別の店をターゲットにしていたんだけどお休みだったのでこっちに。ってこともあって、ラーメンではなくてつけ麺をチョイス。この選択が吉と出るか…
と出てきたつけ麺。この手のラーメン屋だとこのビジュアルでこのつけ麺だと、ちょっとラーメンのスープがちょっと濃いだけ系になりがちなんですが…一口すするとなんと酸味と甘味がしっかりと。そう、これこそ源流系のつけ麺withハイクオリティー出汁。いや、これは思い切ったというか、わかってらっしゃるというか、濃厚どろどろ系でない場合の意識高いラーメン屋のつけ麺に足りていないすべてをこのつけ麺は持っている。不意打ちでいいものが食べれて満足。



新橋 周郷
1枚目の写真がいかにもって感じじゃないですか。ちょっと仕事も早めに終わったし並んでもいいかと思ってこの人気店に並んで入ってみたらこれ。ちょっとこういうの食傷気味だよねーと思って出てきたつけ麺。ビジュアル的にもそれ系を醸し出している…
が、この濃厚つけ汁は濃厚だったら何でもいいよね、という雑なつけ汁とは一線を画しており非常に食べごたえもあれば満足感もあるもので、締めのご飯(無料)を頼むと出てくるトッピングも含めて一つのコースとして成り立っているわけ。で、ちょっとこの手のだと基本のラーメンが1500円くらいするんでしょ奥様?ってところがなんと1000円(ちょっと3月に値上がりして1100円)という、なんともリーズナブル(安い、ではなく納得感が高い)なお店でした。いやこれだったら1500円で出てきても何の問題もないよ?
半分予約できる席っぽいのでまた行くわ。



豊島園 111
ちょっと前くらいに出来たのかな?散歩の途中に立ち寄る。
大変惜しい。食べ始めに味がすごいバラバラになっている感じがあって、食べ終わるころにようやくまとまってきてその段階では結構美味かったんだよね。ということは、作り方(手順)なのか温度なのか茹で加減なのか、とにかく何かを改善したら劇的に良くなる可能性があるなあ。



荻窪 鳥繁
最近出来た店。ちょっと何回かいかないといけないと感じた。オーソドックスな鶏すっきり系だけど普段遣いができそうな雰囲気を感じる(混んでたらいかないかも、程度かなあ)



赤塚 麺や河野
中村橋から移転後初来訪。移転が残念だったお店だけど元気にやっていてよかった。意識高い系のふりをした乱暴なラーメン(ただし洗練されている)を出すお店なのでとても好みなんだけど、まあ行きづらいのでそこが残念。



代々木 楢製麺
隠れ家系ラーメンと言うべきか…一言でいうと高いです。このたけのこ大丈夫?固くない?って思ったけど固くはなく、新しい感じがしてそれは良かった。麺とスープはまあそういう系でもちろん普通にうまい(この値段ではそうでなくては困る)。まあ一度行けば良いかな。一見さんだけでも十分喰っていけそうな味はしています。



早稲田 Gossou
まあ見ての通りです。日曜だったので限定しかなかった。日曜にこのあたりに来る機会が結構あるのでまた来てみようかなと思わせるくらいは美味しかった。



池袋 油そば鬼
カラシビの隣でやるということの大変さをもっと考えたほうが良いのでは、という立地にある。大変。店員の人の受け答えがちょっと謎な感じの会話になっており、そこがネックで続かないのではと思ってしまった…



浜松町 think
ここも久々に。昔はよく行ったものですが…感想としては、鶏ポタ感(濃度)が薄くなってないかしら…大丈夫かなあ…



御徒町 大喜
ここも宿題だった。どこ見ても評価高いお店で、その評価の高さだけはあるな、と思わせるバランスの良さでした。普通に美味いが突き抜けていった感じで表現しづらいけど美味い。立地的に来る機会があまりないのが残念。



下落合 epilogue08
わざわざこんなところでラーメン屋やらんでも…という立地、おしゃれな店の名前に似合わぬバラックっぽい外観…でも出すラーメンは「白トリュフ香るシャンピニオン出汁」。
何もかもギャップのあるこのラーメン屋ですが、中身は本物で、今まで食べたことのない味がしました。それだけでも価値があるわ。とにかく場所が悪いんだけどそれも含めて個性なんだろうか。また行くことが決定。



茅場町 麺や久
久々に仕事でこの界隈に潜伏中。このあたりの店としては評価高めに見えたので行ってきたけど…正直そうでもない。二郎インスパイアにありがちなナニモノにもなれていないラーメンの味がする…



御茶ノ水 初代 にぼ助
久々にこの界隈歩いたけどいろいろと変わっていますね。煮干し系も色んなパターンが出揃った中で個性を競う感じなのかと思いますが、そういう意味では「普通」に位置するところなのでこれもいわゆる地元系のラーメンとして考えるべきか。



大塚 nii
小雨降る中の金曜夜、にしても客が入ってない。おかしいな、この界隈では評価高いはず…
見ての通り、おしゃれ系ですね。実に。でも味は本物で、なんか釣られて限定喰っちゃったけど、これは通常メニューを食わねばならない。たまたまかもしれないけどなんで客入ってなかったんだろう…