あと1議席未定らしいけどまあ終わりってことでいいでしょう。
結果に対して驚きはないんだけど、参政党の躍進度合いはまあ事件と言ってもいいでしょうか。
今の他の党に参政党に対抗するのは難しいよな。キレイごと野党とあからさまな利権野党しかいないように見えるし、大きめの党は党内で完全に利害が対立しているしね。こうなると、なんとなくできそうなキレイごとっぽいことを言う人達に支持が集まる事自体はわかる。他の党がそこに腫れ物に触るような態度を見せてしまっていたのも大きいよな。これはもう「一定量出てくる支持者」をきっちり確保した(逆に言うと、他の与野党は本来自分たちを支持してくれるはずの人たちの支持をちゃんと得られなかった)ということだし、おそらくだけど「参政党には入れないけど、他の党に勝たせるつもりの投票もしない」という人たちも相当数いたんじゃないだろうか。参政党の言っていることを表立って支持することは憚られるとしても、他の党が情けない活動をした結果参政党が躍進するのはしょうがないよね、というムーブだ。参政党はこれから底が割れていくんだろうけど(投票した人の期待感に答えられる筋がまったくないから)、これだけの議席があると国会運営の障害になることは確実なので、早めに沈没して欲しい。まあ陰謀論の真実解明に真面目に取り組まなくてはならなくなる(=移民問題などに誤魔化しなく対応が必要になる)ということくらいは存在意義がありそうではある。
まあそう考えると立民と国民は結構頑張ったんじゃなかろうか。今回野党で議席を落としたのが立民-1、共産-4、N党-1、増えたのが維新+1、国民+13、れいわ+1、参政+14、みらい+1。あれ、これアレだけやらかした割には国民民主党大勝利では?立憲もこれだけの逆風で改選前の数字をほぼキープしているしな。野党全体で見ると「新規勢力に食われなかった」という意味では勝利でしょう。共産?はてそんな党あったっけ。
そういう状況なのになんで首相の不信任案とか出そうとするかねえ、立憲。選挙に負けたから?自民党側で不信任やるならおそらく揉めるけど、野党にやられたら団結しちゃうぞ?
与党側としてはこの状況下で公明党がこうなってしまうとどうしようもない。参政党の躍進の原因は自民党支持層の離反という点も大きいと思うんだけど、そんなときの公明党、が全く役立たずになりさがってしまってはね。もうどうしようもない。
泡沫についてはN党が減るのは当然(参政党は真面目なN党みたいなもんだし)、みらいはあそこまでやらかしてよく議席になったな、という印象ですが、今回の選挙戦でだいぶ底が見えてしまった。その反省(しているよね?)を踏まえて変わっていく気があるのであれば、応援する未来もあるかもしれないけど、支持者の行動を見ていると支離滅裂感が凄い。これは八方美人をやった政党でよく見られる特徴なので、そこなんとかしないと先がなさそう。
ともあれ、参政党という爆弾を抱え込んじゃった国会、どんな混沌からスタートするのか、もう一旦観客に徹するしかないかな。