novtanの日常

ネタです。ネタなんです。マジレスする人は撲滅すべき敵です。だからネタだってば!

「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」についての雑文:楽曲編

「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」についての雑文:ゲームシステム編 - novtanの日常
の続きです。

ゲームと言うか、タイトルの性質上、基本的に「ボカロ楽曲」をメインにしているのがこのゲームの最大の特徴です。別にボカロ楽曲が音ゲーに使われたり、実際のアーティストにカバーされたり、なんならそこから成り上がっていく人もいますよね。僕はあまりその辺をフォローしてこなかったので、ミクがネギ振ってる原体験(なのか?)から大きく脱却していませんでしたので、プロセカのプレイを機に界隈の楽曲についてはだいぶインプットしました。有名と言われていても知らない曲、まだたくさんあるけど…

楽曲のクオリティについて

ボカロ界隈ってその性質から楽曲のクオリティの幅がものすごい広い。お話にならんような素人の曲もあれば、野生のプロも居れば野生じゃないプロもいるのでほんと玉石混交なのを感じます。そういうのがなんのフィルターもなく出てくるってのは良い面もありますけど、悪い面も目立ちますよね。特に「なんでも神曲扱いするリスナー」の問題がでかい気がします。アマチュアが上手くなっていく過程の中で褒めるってのは必要なんだけど、だめな部分を改善する機会がもっと与えられないとクオリティは上がっていかないよね。もちろん、アマチュアのクリエイターなんてそこまででいいんだってのはありますけど、そんなん神扱いしてもしょうがないだろ、という話でもあります。まあそれのどこをボーダーにするのかは人それぞれであって良い(僕はハードル高めだと思っている)けど、問題は「商業で展開するゲームに収録する曲のクオリティ」の話であり、楽曲が基本無料である系(楽曲解禁が有料のゲームもあるからここは明確に差別化されていて良い)のゲームであることからそこを極限まで下げるというのはありっちゃあり。でもねえ、という話でもあります。
DTMであることから、比較的自由にネタをぶち込めるんですが、それが楽曲としての一貫性を失わせる方向に機能していることも多いと感じます(特にシンセ生楽器系の音…)

以下、ざっくりとした感想箇条書き

  • たまに問題外な曲がある(トラックが虚無、狙ってやっているわけでもなさそうなおかしなコード感、意味のない音の使い方…効果音系とか)
  • Just~(丸サ)進行多すぎ問題(よっぽど良いリフかトラック作り込みしないと空虚になりがち)
  • カノン進行多すぎ問題(まあこれはしょうがないか
  • 「主よ人の望みの喜びよ」好きすぎ問題(メロディパクリと言って良いのか迷う)
  • 「世界に一つ~以下略」
  • その人全部同じ曲に聞こえる問題
  • テレキャス歌詞に登場しすぎ問題
  • 歌詞が説明的すぎる問題(できの悪いオペラみたいになりがち)
  • その曲のエグいところをごまかす問題(健全なwゲームだからしょうがないけど、幸福安心委員会の最後とか???ですよ)
  • 変な転調を神展開ともてはやす問題(これはボカロに限らず最近の曲の問題。なんの工夫もなく突如転調するだけなら誰でも出来る)
  • コード(単品にしても、進行にしても)が適切でない問題(おそらくこうしたいんだろうな、というのとバックの進行があっていない。クリエーター個人の話としてこれは勉強と経験が不足しているだけだから褒められて満足しなければいずれ解決すると思う)
  • トラックのバランスが取れてない問題(ヘッドホンで聞くと違うってこともまあまあある。再生環境に依存しすぎるトラックづくりは音ゲーとしてはどうかと思うけど、原作者の問題ではない)
  • 無駄な変拍子いれたがる問題(必然性のない変拍子、ちょいちょいありますね)
  • 曲のカットがおかしい(あの曲FULLで入れるならこの曲なんでここで切るかねえ、みたいなのが結構ある)

この辺の問題をクリアしている曲もたくさんあるけど、そうじゃない曲が増えてきたようにも思えます。サービス開始直後はわりと質の高い(音ゲーとしてやりたくなる)曲をピックアップしていた気がしますが、ネタ切れ感もあるのか、曲の格差がだんだん見えてきた感じもします。
初期の名曲と言われるようなのは音は結構ペラいんだけどトラックは作り込まれてるものが多い印象なんだけどな。

結果として、音ゲーの部分として、ホールドノーツがゆらゆらしている事が多い、というのが最大の難点な気がする。